今回は、日本橋で206年続く「榮太樓總本鋪」の日本橋三越本店へ訪れました。日本を代表する榮太樓總本鋪のお菓子が、現代まで愛されている理由や、魅力的な商品をご紹介していきます。
和菓子業の礎となる井筒屋から始まる206年の歴史をもつ和菓子店
日本橋のお菓子といえば、「榮太樓總本鋪」を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。現在まで続く和菓子業の礎となる「井筒屋」から始まったこのお店は、206年も続く老舗の中の老舗です。
代表的な商品は、榮太樓飴。江戸の庶民には高価だった有平糖(あるへいとう)をもっと気軽にと、生まれたのが起源となっています。
日本橋室町にある日本橋三越にも店舗があり、生菓子を中心に榮太樓總本鋪の商品が並んでいます。私も日本橋三越の近くでショッピングや食事を楽しんだ後は、よく自分へのおやつとして、購入しています。

日本橋三越の中には多くの食料品店が並びますが、その中でも特に長い行列ができています。販売されている隣のスペースで、お菓子を作っているので、運がよければできたてを食べることができます。
土曜日の15時頃に訪れたため、15人ほどの行列となっていましたが、10分ほどで購入することができました。また、お目当ての商品が完売しそうでも、隣の調理スペースで次々と作られて補充されるから安心です。
日本橋の老舗店とコラボレーションした商品は必食!
私が訪れた際に販売されていたのは、10種類ほどの商品。その中でも特に人気のあった商品をご紹介していきます。

まずは、西河岸(にしがし)大福(324円※税込)。江戸時代、日本橋魚河岸の西側で屋台売りしていたころに、若者たちに大好評だった味のようです。シンプルにあんこと餅の素材の味わいを楽しめる大福です。
白・紅・草の三色があり、それぞれ風味やあんこの種類が異なります。
餅本来の白餅生地を使用した白とよもぎ香る草はつぶしあん。天然色素を使用した紅は、こしあんでした。

続いて、日本橋餅(324円※税込)。日本橋の老舗店が夢の共演を果たした一品となっています。
榮太樓の餅に、にんべんのつゆと鰹節を使用したみたらしダレ、山本海苔店の有明産海苔のコラボレーション!この商品を購入されるお客さんも多くいました。
また、日本橋共演の一品はもう一つあります。繁盛団子みたらし(249円※税込)です。国産米を使用した榮太樓の餅に、にんべん鰹節出汁のタレがたっぷりと絡んだみたらし団子です。
そのほかにも多くの商品があり、みなさんがお土産や自分用に購入されていていました。
季節限定のフルーツ大福やどら焼きは若い人にも人気の一品
今回は、実際に購入した2品をご紹介していきます。どちらも特に人気の商品で、売れてはすぐに補充されるというのを繰り返していました。

まずは、ど楽ど楽もち(335円※税込)は、求脂と北海道産小豆のつぶしあんがはいったどら焼きです。ふた口くらいで食べられるミニサイズで見た目もかわいらしい。
あんこの優しい甘みと、もちもちした求脂の食感がたまらないおいしさ!どら焼きの生地も甘さ控えめでしっとりとした食感がすばらしいです。

そして、今回訪れた際に一番人気だったのが季節限定商品のいちご大福(486円※税込)です。栃木県産のとちあいかといういちごが丸々一粒入っているぜいたくないちご大福となっています。
ひと口では食べられないしっかりとした大きさがあり、食べ応えがあります。とちあいかは香りが強く、甘さがしっかりとしているので、優しい甘さのあんこと相性は抜群です。
いちごのみずみずしさがさわやかで、何度もリピートしたくなるおいしさ。行列ができる人気の理由がわかりました。
榮太樓といえば榮太樓飴を想像しますが、今回ご紹介したようにとてもおいしい和菓子がたくさん揃っているので、ぜひみなさんも味わってみてください。
榮太樓總本鋪 日本橋三越本店
住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1日本橋三越本店本館B1F
アクセス:東京メトロ半蔵門線、銀座線「三越前駅」から徒歩約1分
東京メトロ東西線「日本橋駅」から徒歩約5分
TEL:03-3241-3311
営業時間:10:00‐19:00
定休日:不定休